夫は、60歳前から不整脈で
キツイ思いをしていましたが
はっきりした病名がわかりませんでした。

ある日、今迄に無いひどい不整脈に襲われ
やっと病名が「心房細動」と判明しました。
心房細動の特徴や治療法、また
リスクや合併症などご紹介していきます。

スポンサーリンク

心房細動の不整脈は心電図でわかる?

”不整脈”と言っても、色んな原因からの
不整脈があります。

うちの夫は、50歳頃から不整脈で悩んでいましたが
病院に行って、診察時に心電図で
不整脈が現れなくて、病名がわからなかったのです

夫は、時々ひどい不整脈が出て
動けなくなっていましたが、その後病院に行って
検査をしても、心電図に不整脈が出なくて
ずっと不整脈の原因が分からなかった
のです。

なので、いくらひどい不整脈が出ても
心電図に現れなかったら、何もならないわけです。

病名がわからないので、もちろん治療法も
わかりません。
24時間の心電図をつけていても
その時、不整脈が出なかったらダメなのです。

ですが、夫が60歳の時に
今までで、一番ひどい不整脈が出てしまい
しかも長く続いたので、救急車で病院へと運ばれました。

そこで、やっと不整脈の原因の病名がわかったのです。
病名は、「心房細動」でした。

心房細動ってどんな病気?

心房細動の特徴は
心房が震えて、うまく血液を送り出せなくなる
状態になることです。

心臓は、体全体に血液を送り出す
ポンプの役目をしていますよね。
そして心臓は、4つの部屋から出来ています。


上の2つの部屋は「心房しんぼう」
下の2つの部屋は「心室しんしつ」と、言います。

これらの4つの部屋が、電気信号により
リズミカルに拍動を繰り返すことにより
心臓は、効率的に血液を送り出す事ができるのです。

しかし、リズムを作り出している電気信号が
不規則になって、心房が震えてしまい
血液を送り出せなくなってしまうのです。

心房細動の原因になる
期外収縮(きがいしゅうしゅく)の 90%が
肺静脈内に入り込んだ
心臓の筋肉から発生することが
1990年代半ばに、判明しました。

そんな心房細動ですが
7日以内に自然に停止する心房細動を
「発作性心房細動」と言います。
うちの夫は、この「発作性心房細動」でした。

心房細動の症状

夫の心房細動の症状は
とにかく体がきつくなるようでした。

がっちりした、大きな体の夫ですが
きつくて、横になって
起き上がれなくなるのです。

なので、不整脈が出た時は
仕事を休んでいました。

半日から、1日くらいきつくて
寝ていました。

朝起きる時が、とってもきつかった時は
夜中、眠っている時に
不整脈が出ていたのでしょう。

心房細動は手術が必要?

発作性心房細動の治療法は
✅ 投薬による治療
✅ アブレーションによる治療
この二つが、主な治療法です。

ずっと薬を飲み続けるよりも
夫は、アブレーションによる治療法を
選択しました。

スポンサーリンク

そして、アブレーションによる治療法も
2種類あります。

足の付け根などの太い血管から
カテーテルを入れて心臓内部の
不規則な電気信号の原因となってる
肺静脈部分を高周波電流で

焼き切る手術が従来のやりかたで
3年位前からは
”冷凍アブレーション”と言って
電流ではなく、マイナス80度の
ガスを使用して焼くドライアイスで
火傷をさせるイメージの
2種類のアブレーション治療があるのです。

夫は、心臓の形が
”冷凍アブレーション”に適していると言われ
”冷凍アブレーション”の治療を受けました。

肺静脈~左房間の電気刺激の通り道を焼いて
ブロックすることにより
左房振動を治療するのです。
怖いですよね。

心房細動の治療をしなかった場合どうなる?

もし、アブレーションなどの
治療を行わなかった場合は

心臓がポンプの役割をきちんと果たして
血液を押し出してくれたらいいのですが
心房細動のように、震えるようであっては
血液が固まってしまいます。

心房細動は、突然死などの
直接的な原因になることはありませんが
固まった血液が、剥がれて脳に流れ

「脳梗塞」や 動悸、胸痛などの自覚症状、
頻拍による心不全など起こす
可能性が高くなるのです。

そこで、薬だけの治療となると
ずっと飲み続けなくてはならなくなるので
副作用などを考えると、やはり アブレーション治療を
した方がいいという事になります。

アブレーション治療で完治する?

カテーテルアブレーション治療法ですが
現在発展中の治療法であり、
現時点では 日本国内では
まだまだ限られた施設のみで
行われているようです。

その中でも、うちは
福岡県北九州市に住んでいますが
近くの病院で
最新の機械を持っている病院が2院だけで

その1つの病院を選び、治療を受けました。
そして、アブレーションの手術を受ける人は
とっても多いようで、受診から一ヵ月待たされました。

アブレーションの治療は、1日に2~3人くらい
行っているようでした。
その中で、心房細動が根治する確率は60~70%のようです。

3~4年後に、アブレーションした
火傷の跡が治ってしまい
また、再発する可能性があるのです。

そうした場合は
2回目のアブレーションを施行すると
完治率は、80~85%となるようです。

アブレーション治療によるリスクや合併症は?

アブレーション治療による合併症は
5%と低い確率なのですが

血管内、心臓内にカテーテルを挿入する
観血的な手技であるために、稀に

手術死亡・感染・血腫気胸・穿孔(せんこう)
・心タンポナーデ
完全房室ブロック・血栓塞栓症・手術後心不全
・大動脈解離離

などが、報告されているようです。

また、肺静脈隔離アブレーションは
上記以外に肺静脈の狭窄・閉塞・
食道神経障害などがあり

うちの夫のように、バルーン治療による
冷凍アブレーション、ホットバルーン治療だと

横隔神経麻痺という合併症もあるようです。
夫の場合は、何も合併症がなく済みました。

合併症が5%と、低い確率ならば
脳梗塞などの心配を考えると
アブレーションを 行った方が、いいですよね。

心房細動のまとめ

治療法は、信頼できる医師と
しっかり相談し、決めましょう。
アブレーションの手術を受けたあとも
夫は軽い不整脈は、まだ出ているようです。
そして、心脈が速くなっています。

スポンサーリンク